
─入社のきっかけを教えてください
震災とコロナ禍の苦境を乗り越え、大好きな車関連の設計職へ
振り返れば私の職歴は、東日本大震災とコロナ禍に振り回されていましたね。
大学の工学部で3D-CAD等を用いた研究に取り組んでいた私は、設備メーカーの設計職に就職が内定していました。
しかし2011年の東日本大震災により内定取り消しとなり、仕方なく派遣社員登録を行い、愛知県の機械メーカーに派遣社員として勤務することになったんです。
そこでの仕事は面白く、あっという間に9年が過ぎた頃、こんどはコロナ禍が職場を襲いました。
私はそれを地元の埼玉に戻るタイミングと捉え、派遣会社に相談したところ、NEEDSとWANTSがマッチする会社として寿屋フロンテを紹介されました。
実は私は大のクルマ好きで、大学時代に研究の一環として「学生フォーミュラー(学生が設計した車両でモノづくりの総合力を競う大会)」への参加経験もあるんですね。
寿屋フロンテを紹介された時、まだ未発表の新車に装着する内装部品の設計に携われると知り、ワクワクしたことは今でも鮮明に覚えています。
その後私は派遣社員として入社し、4年が経過した2024年に、晴れて正社員となりました。
─現在の仕事内容を教えてください
モノづくりの要として、設計からお客様との折衝まで担う
私が所属する設計部には50名ほどがおり、私はその一員として3D-CADのCATIAを使用した製品設計に携わっています。
私たちが設計するのは新型車両への装着を前提とした内装部品ですから、まず車両の骨組みとなるフレームありきで、そこに取り付ける形状が大枠で決まっています。
その状況を受け、設計としてはその形状での製造が可能か、どうやればそこに確実に取り付けられるか、他社と比較してコストダウンが図れるか、といった部分を注視しながら図面に落とし込んでいかねばなりません。

たいていの場合、お客様とのやりとりは設計担当が担います。
オンラインでの打ち合わせが多いものの、時には営業と同行して客先を訪問する場合もあり、設計物に対する専門知識とある程度のコミュニケーションスキルは必要ですね。
フレームとの兼ね合いから、これ以上の譲歩は厳しいという線引きがお客様側にある反面、当社は事前に準備したデータで折衝し、高みを目指します。
より良い製品づくりにとって、設計は大きな要と言えるでしょう。
─やりがいを感じるのはどんな時ですか?
自ら進言した意見が評価され、製品に反映される醍醐味
自分の見識から「こうしたほうが良い」と提案し、それが社内や客先で理解してもらえた時は本当に嬉しいですね。
カーペットの保護と装飾のためにカーペットの上に敷く「用品マット」という商品があります。
先日お客様から、現行車種にハイブリッド仕様が追加されることになり、急きょ新しい用品マットを設計してほしい、と希望形状図が送られてきました。
私が設計視点で精査したところ、一部が樹脂部品の上に重なり固定しづらいことから、不具合につながる可能性があります、と進言。
さらにはそれを回避する新たな形状と固定方法を図面に落として提案したところ高く評価され、お客様からの感謝と共に採用となり、受注につながりました。
設計は様々な工程の中で、上流に位置しています。
ここが狂うと、試作や量産などに多大な影響を及ぼすので、私は常に「全方位チェック」と「納期厳守」をモットーに掲げて仕事に向き合うよう心がけています。
─入社を考えている方にメッセージ
自分らしいモノづくりにチャレンジしてほしい
在職年数やキャリア重視の職場だと、なかなか若手社員からは意見が発信しづらいかも知れません。
でも寿屋フロンテには、「私はこうしたい」「このほうがより良くなる」といった意見が誰でも言える風土があります。
トライ&エラーを繰り返すことが成長につながる、というモノづくりへの思いが浸透しているとも言えるでしょう。
私も派遣社員として入社した直後から自分の考えをしっかり表明し、成果につなげてきました。
ぜひ皆さんも寿屋フロンテで、自分らしい、自分だから表現できる、そんなモノづくりに挑戦してください。
─とある一日の流れ

1日のスケジュールチェック、メール確認
各部署と進捗ミーティング