
─入社のきっかけを教えてください
インターンシップで音響解析の奥深さを体感
私は大学の生産工学部で、数理情報工学を学んでいました。研究室では「音の現像を数値モデル化する」というテーマに取り組んでいましたが、その担当教授が車メーカーの出身だったんです。
研究室では企業で就業体験を行うインターンシップが必修だったため、教授に企業紹介をお願いしたところ、寿屋フロンテを斡旋してくれたんです。
寿屋フロンテでは音のシミュレーションなど、私が研究室で取り組んでいる内容が既に実践されていて、2週間のインターンシップを終えた頃には「この会社なら自分の研究が活かせる」と確信していました。
さらには、入社後の配属が不確定な会社が多いなか、寿屋フロンテならば確実に音響分野に携われるとのことだったので、それが入社の決め手なりました。
実際に入社してみると音響解析のフィールドは想像以上に奥が深いことがわかり、専門的なセミナーやシンポジウムにも参加でき、学生時代よりもさらに学習意欲が高まりましたね。
─現在の仕事内容を教えてください
音響面から商品を正確に評価する、専門性の高いポジション
フロアカーペットなどの商品は、音を吸収したり遮断する性能を有しています。
それを実験や解析を通じて評価していくのが、私が所属する音響解析グループの主たる業務です。
実験にはさまざまな手法があり、たとえば車両評価では実際の車両に商品を装着し、マイクを配置して測定します。
お客様から開発中の車両をお借りすることがあるほか、他社の車両をベンチマークする場合もあるんですよ。
また、残響室と無響室それぞれに商品を設置して音を測定し性能を評価したり、解析に必要なパラメーター(変数)、たとえば空気の流れ抵抗の測定もしています。

お客様とは様々な目標値を共有しており、「吸音性能の解析」もそのひとつです。
実は寿屋フロンテにはお客様が要望するシビアな解析値を出せるソフトウェアが無かったのですが、私が中心となり皆でリサーチした結果、ハイスペックな解析が行えるソフトウェアにたどり着きました。
大きな投資でしたが会社の承認が得られ導入することができました。
以降は解析だけでなく数値予測などにも広く活用しています。
このように社員の進言で環境が改善できるのも、まさに当社ならではですね。
─やりがいを感じるのはどんな時ですか?
トライ&エラーの繰り返しが、自身の予測精度を高めてくれ、成長が実感できる
解析は大半をデジタルで行いますが、いちばん初めの音響評価については、「おそらくこのあたりだろう」と自分が想定した値をアナログで入力します。
その結果が、お客様が求めていた以上の値になっていると「やった!!」と思いますね。
音響評価にあたっては、前回うまくいかなかった部分を工夫して改善し、トライ&エラーを繰り返しながら目標値に近づけていきます。
それが初回で目標値をクリアすると、自身の予測精度が高まっていると実感でき、大きなやり甲斐につながりますね。
さらには新材料も次々に出てくるので、過去の経験値をベースに新たなチャレンジができますから、飽きることがありません。
─入社を考えている方にメッセージ
互いを思いやる風土が働きやすさにつながっている
自由度が高く思いやりのあふれる職場環境に、ぜひ注目してください。
寿屋フロンテにはフレックス制度が導入されており、出退社を自由に組むことができます。
たとえば台数の少ない実験機器を複数人で使用する場合、フレックス制度を活用してあらかじめ時間割を作れば、効率よく作業できます。
またグループ内には「おたがいさま」という助け合いの空気感があり、子供が熱を出した時には早く帰れるよう皆で業務分担し合うなど、心配りできるメンバーが揃っています。
こうした環境が、働きやすさにつながっているのでしょう。
─とある一日の流れ
